2017.05.20
● 耐震補強工事
鎌ヶ谷大仏スカイハイツの耐震補強工事が終了し、一般財団法人日本耐震診断協会より耐震規定適合証が交付されました。専門用語で説明させて頂きますと、各階のX方向、Y方向ともにIS値、CTU・SD値が基準値以上すなわち、「安全 想定する地震動に対して所要の耐震性を確保している」と判断されました。これにより、耐震基準適合証明書が発行できますので、住宅ローン控除や登録免許税・不動産取得税が減額されたりと、購入検討されている方には大きなメリットとなります。私的には、マンション全体の評価も上がり、今後売却される所有者の方の査定価格にもプラスになる要素になれば・・・と思っております。 しかしながら、鎌ヶ谷大仏スカイハイツのように、定期的にマンションの修繕工事を行ったり、今回の耐震補強工事を実施するには高額の費用がかかります。その原資は区分所有者の皆様が毎月積み立てる修繕積立金であり、長期の修繕計画工事にむけて計画的に修繕積立金を徴収し、場合によっては値上げをしたりと、それぞれのマンションによって違いはありますが、やはりこの業界で20数年売買にかかわってきた一つの教訓として、中古マンションは管理状況によって資産価値もそうですが、流通性(売りやすい物件かどうか)にも大きく関わってくるな と思う次第です。実際、旧耐震物件でも、今回の鎌ヶ谷大仏スカイハイツみたいに耐震性が確保されると、国もいろいろな税制メリット等で優遇してくれるのですから・・・ しかしながら、中には耐震診断の結果、NG(耐震性が確保されていない)と判断されても、耐震補強工事するにも修繕積立金が潤沢にない・・・結果、現状のままで耐震補強工事の目途がたたない・・・という中古マンションもあります。弊社で中古マンションを仕入れる際は、管理状態等を調査するのも重要な項目ですので、「次の買主様に安心してお住まい頂ける物件を」 との思いで、優良な中古マンションをさらに供給して参りたいと思います。